Windows CE の概要
2000/04/20
Fujiwo
1. 内容
1.1. 目次
1.2. ポイント
Windows CE とは
Windows CE の今後
2. マイクロソフトのビジョン
図．マイクロソフトのビジョン
2.1. 家電への進出
各社の戦略
プレーステーション2
・キーワードは「家電をつなぐ」
・i.Link (IEEE1394) 端子
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図．プレーステーション2 |
図．プレーステーション2 i.Link 端子 |
シャープ 電子レンジ「おかず110番」
松下・東芝・日立・三菱「エコーネット」
SONY
・i.Link (IEEE1394)
・メモリー スティック
・サン・マイクロシステムズとの共同開発 (Java 等)
・AV 用 OS 「アペリオス」
・マイクロソフトとの提携 (Windows CE)
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図．ホーム ネットワーク |
家電 → インテリジェント デバイス
Microsoft TV や Web
Telephone
"CE" は
Consumer Electronics の略と云う噂 (正式には特に意味は無いらしい)
家電をつなぐ
家庭内ネットワーク
ユニバーサル プラグ & プレイ
単純で簡単なネットワーク
SNMP (Simple Network Management Protocol)
イーサネット以外にも電話線や無線，電話線，電力線等
2.2. 組込み型製品，モバイル製品用 OS
クサラWinCE
シトロエン．初めての“ウインドウズ・カー”．マイクロソフト社と3年間の共同開発
Pocket PostPet
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図．ガソリン スタンドの給油機 |
図．コンビニのマルチ端末 |
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図．クサラWinCE |
図．Pocket PostPet |
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図．三菱 カーナビゲーションシステム CU−D550VP |
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2.3. 三つのカーネル
Windows 9X，Windows
NT (2000)，Windows CE
2.4. Microsoft Embedded Solution
NT，2000 同様
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Windows CE |
Windows NT (2000) Embedded |
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プラットフォーム |
x86, PPC, MIPS, ARM/Strong, ARM, SHx |
Itel Pentium, AMD K6, Cyrix |
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特長 |
省スペース，リアルタイム, 待ち時間なしで使用できる, 長い電池寿命, モバイル |
フル 32 API, セキュリティ, 接続性, 管理, マルチ プロセッサ対応 |
・CPUアーキテクチャへの依存が少ない
PlatformBuilder
2.12
デベロッパ スタジオ
Microsoft Visual
C++ 6.0が組み込まれている
各種プロセッサに対応
MIPS，PowerPC，ARM，SHおよびx86系
SDKをソフトウェア開発者に配布
GUIやシェル，コンポーネントなどについては必要なもののみを採用
3. CE の歴史
3.1. 1996年9月
Windows CE
Version 1.0
・米国 H/PC コードネーム「ペガサス」
3.2. 1997年6月
日本語版Windows CE
1.01
・日本 カシオペアA-50，A-51，モバイルギア等
図．カシオペア A-50
3.3. 1997年10月〜
Windows CE 2.0
H/PC
・カシオペアA-60 等
図．H/PC CE2.0
図．カシオペア A-60
Windows CE for
Palm-size PC 1.0
・カシオペア E-10/E-11 等
Auto PC
3.4. 現在
H/PC 2.0
・ペルソナ HPW-30PA 等
図．ペルソナ HPW-30PA
Windows CE for
Palm-size PC 1.2
・カシオペア E-65/E-500/E-503，Presario 213 等
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図．カシオペア E-500 |
図．COMPAQ Presario 213 |
Windows CE
Handheld PC Professional Edition 3.0 (H/PC Pro 3.0)
・コードネーム「Jupiter」
・ジョルナダ 680，ペルソナ HPW-600JC，モバイルギアII，Telios 等
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図．ジョルナダ 680 |
図．ペルソナ HPW-600JC |
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図．モバイルギアII MC-R730 |
図．テリオスHC-VJ1C |
3.5. 今後
Windows CE 3.0
・コードネーム 「Cedar」
4. CE の種類
4.1. 四つの CE
H/PC
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図．カシオペア A-10 |
図．カシオペア A-60 |
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図．モバイルギアII MC-R500 |
図．COMPAQ 810 |
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図．COMPAQ 2010c |
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H/PC Pro
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図．ジョルナダ 690 |
図．インタートップ CX300 |
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図．インターリンク |
図．モバイルギア II MC-R520 |
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図．モバイルギアII MC-R530 |
図．COMPAQ Aero 8000 |
Palm-size PC
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図．カシオペア E55 |
図．カシオペア E-500 |
図．COMPAQ Presario 213 |
・高木産業製
・Jornada 430se の後継機
Auto PC
4.2. CE のバージョン
CE カーネル
・1.0,1.01,2.0,2.1,2.11 3.0
プラットフォームごとに
Embedded
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プラットフォーム |
バージョン (カーネル バージョン) |
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H/PC |
1.0 〜 2.0 |
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H/PC Pro |
3.0 〜 3.1 (カーネル 2.11) |
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Palm-size PC |
1.0 (カーネル 2.1) 〜 1.2 (カーネル 2.11) |
5. CE の特徴
5.1. CE の機能
アプリケーション
個人情報管理(PIM)ソフトウェア
(カレンダー/タスク/アドレス帳)
Pocket Word や
Pocket Excel (PCのファイルと相互に変換)
通信機能
インターネット
Pocket Internet
Explorer
受信トレイ
リモート アクセス サーバー
標準赤外線プロトコル (IrDA)
日本語入力機能
手書き文字認識と入力パネル
デスクトップPCとの接続
ActiveSinc
図.ActiveSync3
5.2. 他の Windows との違い
似ているもの
ユーザー インターフェイス
Win32 APIのサブセット
32 ビット OS
COM はインプロセス サーバーは可
クリップボード・レジストリ・マルチタスク・マルチスレッドはある
異なるもの
スタイラス
電池寿命の長期化
ROM
ユーザー インターフェイスの変更
メモリの制限
円弧やベジェ等描画機能がいくつか削られている
ファイル システム
ドライブ名，PATH が無い
TCP/IP のみ
文字コード は UNICODE が基本
HTML ヘルプ
DirectX 不可
6. ソフトウェア開発ツール
6.1. VC++ ・VB
Toolkit
各プラットフォーム用SDK
デスクトップエミュレーション
デバイスドライバ開発キット (DDK)
NT 上での開発
Windows CE for
Dreamcast Toolkit
6.2. その他の開発ツール
PersonalJava for
CE 2.11
Sun Microsystems 社のサブセット版Java実行環境
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図．PersonalJava for CE 2.11
Wava 1.0
CE 機のための Javaのサブセット
PocketC
CE 上の C 言語ライクな開発環境
NS Basic/CE
CE 上の BASIC 言語
Dialect language
CE 上の言語
7. CE 3.0
7.1. 新名称
Windows Powered
Palm-size PC →
(Windows Powered) Pocket PC
Auto PC →
(Windows Powered) Auto Motive
7.2. Pocket PC
新 Palm-size PC
コードネーム「Rapier」
2000/04/19 に発表
パームの対抗 (パームは約70〜80％，CEは約一割)
同期接続が シリアルから USB に
動作が軽くなるらしい
タスク スイッチャ
ユーザー インタフェイスの変更
・「スタート」ボタンが左上の小さいアイコンに
・カスケード メニューの廃止
・シングル・タップ
・ClearType
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図．Palm-size PC |
図．Pocket PC |
アプリケーション
Pocket Inbox
・『Windows CE』に新しい電子メール機能
・電子メールプロバイダーから直接ダウンロード
・添付ファイルもサポート
図．Pocket Inbox
Pocket Internet
Explorer (Internet Explorer for the Pocket PC)
・従来の Pocket Internet Explorer とは別物
・カスタマイズ可能
・HTML4.0
・Dynamic HTML も一部
・XMLにも対応する
・サイズ大きい
図．Internet Explorer for the Pocket PC
Windows Media
Player，Book Reader
・Media Player は現在フリー ダウンロード可
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図．Windows Media Player |
図．Book Reader |
Microsoft Word，Microsoft
Excel
・H/PC や H/PC Pro の Pocket Word，Pocket Execl と違いファイルの変換は不要
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図．Pocket Word |
図．Pocket Exel |
File Explorer，Microsoft
Money，Pocket Streets 等
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図． File Explorer |
図．ZioGolf |
Pocket PC の将来性
Compaq，Hewlett-Packard(HP)，Casio
が参入
・Cassiopeia E-115
・COMPAQ iPAQ H3630
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図．Pocket PC |
図．Symbol PPT 2700 |
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図．COMPAQ iPAQ H3630 |
179グラム、16mm厚 StrongARM 206MHz 32MB RAM and 16MB ROM バッテリ10時間 TFT display USB |
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図．CASIO E-115 |
Model E-115 Display 240 x 320 Bright Back-lit TFT liquid crystal 65,536 color monotone CPU 131 MHz Interface Serial: RS232C 115.2 kbps max. IrDA 1.0 (115.2bps max.) Memory 32MB RAM 16MB ROM |
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図．HP Jornada 540 |
図．HP Jornada 540 |
二つのバージョン
・低価格版の「PocketPC Standard」と「PocketPC Professional」
Palm-size PCからPocketPCにアップグレードすることも可能
・ただし， ROMのアップグレードを提供するか否かは，ハードウェア メーカー次第
PocketPCの勝算
・調査会社IDCの見解
|
アナリスト，Jill House氏のコメント「良い製品だと思う．(PocketPCは) 本質的に，過去の問題を解決して生まれた製品だ」との見解を示す． IDCでは，Windows CEベースのデバイスは今後3年間で安定した成長を示すと見込んでいる．今年の米国ハンドヘルド市場に占めるシェアはPalmが79％，Windows CEが15％になる見通し．しかし2003年までにはWindows CEのシェアは40％に拡大し，対するPalmは58％に落ち込むと予測される． |
今後の情報
・WinHEC 2000
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2000年4月24日から米国ニューオリンズで開催のWindows Hardware Engineering Con ference (WinHEC) 2000で，Windows CE関連の最新情報が公開される予定． <http://www.microsoft.com/winhec/> |
7.3. CE 3.0 の特徴
リアルタイム OS
ネストした割り込み
スレッドのプライオリティ 8
-> 256 通り
スケジューラの動作を変えることができる
1ms 単位のタイマー
パフォーマンス等の計測ツールの提供
COM のサポート
インプロセス サーバ -> アウトプロセス
サーバ と DCOM (リモート サーバ)
ファイル システムの改良
サイズの制限 16M -> 256M
その他
ツールチップ コントロール
DirectX 6
付録 1. (用語集)
(アルファベット順)
API
Application
Programming Interface (アプリケーション プログラミング インターフェイス)．
API は，OS
がアプリケーションに対して公開しているプログラム インターフェイスで，アプリケーションは，基本的にすべての処理をこの API を経由して行なう．現在一般的な
OS の API は関数の形式をとっており，アプリケーションからは，適当なパラメータ (引数) を指定して，API の関数を呼び出す．
Auto PC
組み込み用途の
Windows CE．
COM
Component
Object Model (コンポーネント オブジェクト モデル)．
COM は，実行プログラムや
DLL 間の連携を規定するものである．COM では主としてインターフェイス，参照カウンタ管理，インターフェイスの問い合わせ手順
(QueryInterface) を規定している．
OLE2 によって実現されるドラッグ
& ドロップ，複合ファイル (コンパウンドドキュメント) ，OLE オートメーションなどはすべて COM をベースにインプリメントされている．これがWindows
95 になると，アプリケーション (オブジェクト) 間の連携だけでなく，システムのあらゆる場面で利用されている．シェル エクステンションも COM ベースのオブジェクトであり，画面の高速な描画や
3D 描画を可能にする DirectX も同様である．
DLL
Dynamic-link
Library (ダイナミック リンク ライブラリ)．
スタティック リンク ライブラリとは異なり，プログラムと実行時にリンクされるライブラリ．複数のプログラムで同一のライブラリを実行時に共有することから，シェアード
ライブラリ (shared library) と呼ばれることもある．
Windows
プログラム (Windows カーネルなどのシステムプログラム，アプリケーション) は，通常の .EXE ファイルとは別にダイナミック リンク ライブラリを用意し，これを実行時にリンクすることができる．実際には
Windows カーネルやデバイス ドライバもダイナミック リンク ライブラリである．通常ダイナミック リンク ライブラリは，.DLL という拡張子を持つファイルとして格納されている．
複数のプログラムで１つの .DLL ファイルを共有できるので，ディスク サイズや実行時メモリを節約することができる．
H/PC
(Microsoft
Windows CE) Handheld PC (ハンドヘルド PC) の略．
H/PC Pro
(Microsoft
Windows CE) Handheld PC Professional Edition の略．
Inbox
Windows
CE に内臓されているメール クライアント アプリケーションのこと．
IrDA
Infrared
Data Association．
赤外線によるデータ通信に関する業界団体で，赤外線通信方式について，事実上業界標準となる規格を作成している．参加企業は，米 Intel Corp.，米 Hewlett-Packard Co.，米 IBM Corp.，米 Microsoft Corp.，シャープ(株)など．
Java
Sun
Microsystems 社の J.Gosling 達が開発したプログラミング言語の一つ．
Priority (プライオリティ)
マルチタスク
OS において，プログラム (プロセス・スレッド) につけられる優先順位．プライオリティの高いもの (優先順位の高いもの) ほど多く実行時間を与えるようにする．
Process (プロセス)
プライベート仮想アドレス空間，コード，データおよび，プロセスから見ることができるファイル，パイプ，同期オブジェクトなどのオペレーティング
システム リソースなどで構成される実行アプリケーションのこと．プロセスには，プロセスのコンテキスト中で実行する1つ以上のスレッドが存在する．
Thread (スレッド)
マルチスレッド
OS におけるプログラム実行の単位．マルチスレッド OS では，プログラム (プロセス) の中で複数のスレッドを実行することができる．同じプロセスの中のスレッド同士はメモリ資源などを共有するので，スレッド間のデータ転送は比較的容易である．プログラムを実行すると
(プロセスを実行すると) ，最低 1 つのスレッドが起動される．このスレッドを特に，プライマリ スレッド (primary thread) と呼ぶ．
Unicode (ユニコード)
単一の 2
bytes の文字コードによって世界の文字の多くを表現しようとする文字コード システム．中国語でも日本語でも，同一とみなしうる漢字には同じコードを割り当てるなどの
Unification を行なっている．
Windows
NT では，国際化に対応するため，標準で Unicode サポートが追加されている．また Windows 95 で採用された LongFilename FAT
では，ロングファイル名の保存にこの Unicode を使用している．Windows CE のシステム レベルでは，Unicode しか使用しない．
URL
Internet上のリソースのロケーションを指し示す記述様式．
例.
http://www.fukuicompu.co.jp/index.html
Win32 API
Windows
NT 等で実装された 32 bit の API．従来の Win16 とできる限りの互換性を保ちながら，グラフィックス API (ベジェ曲線のサポートなど) ，セキュリティ関連
API，イベント処理の改善 (マルチ タスク／マルチ スレッド化に対応) などが図られている．
Windows CE
小型のハンドヘルド型 PC 向けに開発された Windows ファミリのオペレーティング システム．
Windows
CE は，Windows 95 (Windows NT 4.0) とほぼ同様のユーザー インターフェイスを持ち，アプリケーション インターフェイスとしては
Win32 のサブセットをサポートする OS である．このように Windows CE は，Windows ファミリの 1 つとして，既存 OS との互換性を重視しているものの，その一方では，形状や用途から，通常のデスクトップ
PC (あるいはノート型 PC) よりも限定的にならざるをえない．ハンドヘルド PC のハードウェア資源でも実用的に動作するための工夫や，ハンドヘルド PC ならではの機能などが追加されている．具体的な特徴の
1 つは，特定の CPU アーキテクチャに依存しないことで，事実，初めて Windows CE が実装されたハンドヘルド PC は，日立の SH-3 を搭載したマシンであった
(この SH シリーズ以外にも，Intel x86 や MIPS R4000 への実装が予定されている) ．また Windows CE は，最低 4
Mbytes の ROM と，2 Mbytes の RAM があれば動作可能である．
OS 自体の機能ではないが，Windows CE を搭載するハンドヘルド PC には，Microsoft
のアプリケーション スイートである Office のサブセット版が ROM で標準搭載される．これらはInformation Manager (電子メール，スケジュール管理，アドレス管理など)，Pocket
Word (Word のサブセット版)，Pocket Excel (Excel のサブセット版) で，それぞれ Office 製品とのデータ交換が可能である．また初期バージョンでは
ROM に搭載されないものの，添付の CD-ROM 内に，Internet Explorer のサブセット版であるPocket Internet Explorer が供給されている．
XML
eXtensible
Markup Language (拡張可能マークアップ言語)．
HTML のような固定のマークアップ方法だけではなく，文書独自のマークアップ方法を定義できるようになる．この
XML の標準化は，W3C で行なわれている．
付録 2.
CE マシン上のその他のOS
Linux
図．X Window
PocketBSD
Pocket Linux
NetBSD/hpcmips
PocketDOS
情報へのリンク
Windows CE - Home
Page
<http://www.microsoft.com/windowsce/>
Pocket PC
<http://www.microsoft.com/pocketpc/>
WindowsCE FAN