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XP (エクストリーム プログラミング)
ソフトウェア職人の称号
アジャイルな技術者とそうでない技術者
最近はデフレの影響か (*1),アジャイル (Agile: アジャルとも発音する) なソフトウェア開発手法というのが日本でも随分と話題に上がるようになってきたようである.
XP (エクストリーム・プログラミング) を筆頭に,Scrum や AM (Agile Modeling) 等…
うちの会社でも不況の影響から余りお金が使えなくなってきたこともあり (*2),近頃はこのアジャイルな開発方法というのを社内に広めようと目論んでいる.
で,最近感じていることだが,技術者の中にもこの「アジャイルなやり方」に拒否反応なしで積極的になじんでいく人と,抵抗を示す人とがいる
(愚痴モード: 「銀の弾丸」でないのは確かだろうが,「対案の無い否定的意見」では誰も幸せになれないので困ってしまう).
どうやら比較的アジャイルな技術者 (謎) と,そうでない技術者が居るようなのである.
そこで (謎),技術者 (やプロジェクト) に「どの位アジャイルか」を表す指標が有ると判り易いかも,と考えた.
その指標であるが,これはずばり「Agility (アジャイルさ)」で決まりであろう (*3).
以下のように使用する.
使用例.
「今年は Agility の高い新人がうちのチームに入って来た」
「この新プロジェクトは,昨年のプロジェクトに比べて 1.5 倍 の Agility を示しています (当社比)」
以下この「Agility」を使って遊んでみたい.
(*1) 本題とは全く関係無いが,今週からマクドナルドがハンバーガーを 59 円で提供し始めた.
(*2) なんだか厭になる程消極的な理由だが,泣く子と地頭には勝てない (古).
(*3) どんなのがアジャイルかについては『アジャイル・アライアンスの原則 (日本語訳: メタボリックス)』を参照のこと.
ソフトウェア職人に称号を
『ソフトウェア職人気質』という本の中に,ソフトウェア技術者 (ソフトウェア職人) の習熟度を表す 「アプレンティス」,「ジャーニーマン」という言葉が出て来る.
この「技術者のスキルを称号で表現する」という概念は面白いと思う.
ただ,二つだけでは寂しいのでもっと設定を細かくしてみよう.
# 以下,元ネタは『ウィザードリィ』と『ウルティマ オンライン』という PC ゲームなので,ご存知ない方には意味不明かも知れない.
ソフトウェア職人の能力値
ソフトウェア職人の能力を以下の「六つの能力値 (謎)」で表す.
これらは,それぞれ 1〜18 の値をとる.数が大きい程優れていることを示す.
- STRENGTH (精神力)
- IQ (知力)
- PIETY (信心深さ)
- VITALITY (体力)
- AGILITY (アジャイルさ)
- LUCK (運の強さ)
経験を積むとスキルを示す数値 (謎)
が上がると共に,これらの六つの値が少しずつ上昇していく.
ソフトウェア職人の称号
ソフトウェア職人に,その能力と技術への習熟度に応じて以下の「称号」を与える.
-
ネオファイト (Neophyte) - 「初心者」
「誰でも最初はここからスタートする.ソフトウェア技術について知らない」
スキル 0 以上
-
ノービス (Novice) - 「未熟者」
「ソフトウェア技術について文献を読んだり研修を受けた程度.実際に仕事に技術を生かすことはまだ出来ない」
スキル 40 以上
-
アプレンティス (Apprentice) -「見習い」
「教えてもらいながらソフトウェア技術を使うことができる」
スキル 50 以上
-
ジャーニーマン (Journeyman) - 「新米」
「書籍等に頼りながらも何とかソフトウェア技術を一人で使うことができる」
スキル 60 以上
-
エキスパート (Expert) - 「一人前」
「ソフトウェア技術を使って独力で仕事を行える」
スキル 70 以上で,且つ,
-
アデプト (Adept) - 「達人」
「仕事の上で自然に無意識にソフトウェア技術を使うことができる.また,技術を少数の人に伝えることが出来る」
スキル 80 以上で,且つ,
- STRENGTH 15 以上
- IQ 11 以上
- PIETY 10 以上
- VITALITY 14 以上
- AGILITY 10 以上
-
マスター (Master) - 「巨匠」
「ソフトウェア技術を完全に消化していて,いつルールを破るべきかも知っている.また,技術を多くの人に伝えることが出来る」
スキル 90 以上で,且つ,
- STRENGTH 15 以上
- IQ 12 以上
- PIETY 12 以上
- VITALITY 15 以上
- AGILITY 14 以上
- LUCK 15 以上
-
グランドマスター (Grand Master) - 「名人」
「ソフトウェア技術を拡張する方法を探究する.また,専門書を著作したり講演したりすることが出来る」
スキル 100 以上で,且つ,
- STRENGTH 17 以上
- IQ 17 以上
- PIETY 17 以上
- VITALITY 17 以上
- AGILITY 17 以上
- LUCK 17 以上
# 参考文献: 『ソフトウェア職人気質』ピアソン・エデュケーション ピート マクブリーン 著, McBreen Pete 原著, 村上 雅章 翻訳
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