「漁礁」パターン

「漁礁」パターン


はじめに

XP (エクストリーム プログラミング) では,飲み物やお菓子をおいたスペースを作り,ソフトウェア開発で必要なコミュニケーションの推進を図ることがあります. このスペースにプログラマ等が集い,会話を行うのです.

この輪に加わることで様々な情報を得ることが出来ます.逆に,このスペースに余り近付かない場合は,それらの情報に疎くなってしまいます. また,このスペースが近くに在る人は,苦労なく多くの情報を得ることが出来ますし,遠い人はどうしても不利になります.


それならば,こうしたスペースを近くに自分で作ってしまえば良いのでは,ということで以下のパターンを作りました. 人工的に集まる場所を用意する,ということへのメタファで,名称は「漁礁」としてみました.



○ パターン名 「漁礁」

■ 目的

自分に情報が集まり易くする.情報収集を容易にする.

■ 動機

様々な情報を労無く手に入れることは,プロジェクト内での仕事をやり易くする. プロジェクト内の他の人とのコミュニケーション不足を解消したい.
自分の近くに,コミュニケーション スペースをおいておき,この場所に人が集まりコミュニケーションするようにし,自分の周りに情報が向こうから寄ってくるようにしたい.

■ 構造

自分の席の直ぐ近くに「漁礁」を置く. そこに「」を置いておく. 「」が「漁礁」の周りに集まり,「」を食べつつコミュニケーションをする.

■ 構成要素

漁礁 丸いテーブルと複数の椅子など.数人が集まれるような設備.
お菓子や飲み物や業界紙や業界雑誌など.人を呼び寄せる効果のあるもの.
プロジェクトのメンバー等.

■ 結果